2017年9月13日水曜日

ディーガに録画した番組をiPhoneに転送して外出先で見る

ディーガに録画した番組をiPhoneに転送して外出先で見る方法についてまとめてみました。

私の自宅のディーガは古い機種なので、てっきりiPhoneへの番組持ち出しには対応していないと思っていたのですが、実は自動アップデートでいつの間にか機能追加されていました。iPhoneのほうはMedia Link Player for DTVというアプリが快適そのもので、いつでもどこでも番組を楽しむことができるようになりました。


これまでいろいろな試行錯誤にも関わらず自宅のディーガに録音した番組をiPhoneに転送する方法がわからなかったのですが、ひょんなことであっさりと解決してしまいました。

自宅のディーガは2011年秋に購入したBWT510というかなり古いモデルです。持ち出し番組には対応しているのですが、当時の持ち出し機能であるSDカードへの書き出ししかできないモデルでした。
Panasonic ブルーレイDIGA DMR-BWT510

記憶では、SDカードへ書き出して番組を再生するためには、ごく一部のスマホや防水TVしか対応していなかったと思います。その後の新モデルでは持ち出し機能が拡充して、USBやネットワーク経由での持ち出しができるようになったので、iPhoneへ持ち出すためには新機種を買うしかないかと諦めていました。

ところが、改めて確認してみたところ、なんと驚くことに、BWT510にネットワーク経由での持ち出し機能がいつの間にか追加されていました!

2011年の購入時に添付されていた取り扱い説明書にはネットワーク経由での持ち出し機能の記述がないので、おそらくその後の自動アップデートで追加されたのではと思います。

ホームページの取り扱い説明書を確認してみたところ、こちらにはネットワーク経由での持ち出し機能の記述がしっかりと記述されていました。

取扱説明書(操作編)p.111

念のためにPanasonicの過去のファームウェアダウンロード情報を確認してみましたが、持ち出し機能に関しての記述は見当たりません。


これほどの大きな機能アップに関してなぜどこにも記述がないのでしょうか。。。

価格.comのこちらの投稿には、2013年8月にすでに持ち出し機能ができたとありますので、2012~2013年あたりに機能追加がされたと思われます。

ちなみにPanasonicはメディアクセスという自社開発の番組持ち出しアプリを2014年にリリースしています。

メディアアクセス

これは対応製品のディーガなら、録画番組を外でスマホで見られるというもので、アプリ時代は無料となっています。しかし、このアプリの「番組持ち出し」機能に対応する製品は、最新モデルのごく少数に限られており、いわば新製品を売るための商材という扱いになっています。


これが、「ディーガの番組をiPhoneに持ち出すためには、最新のディーガを購入するしかない」という誤解に繋がっている気がします。

こうしてみると、古いディーガのBWT510が、iPhoneへの番組持ち出し機能ができるようになったのをPanasonicが敢えて明言していないのは、新しい機種の販売への影響を考えて控えているのではないかと邪推したくなります。

では早速試してみることにします。

まずは持ち出し番組の作成ですが、番組予約の詳細設定で持ち出し番組の作成を指定するか、すでに録画された番組から持ち出し番組を作成することも可能です。

持ち出し番組の設定を選択

予約録画であれば、詳細設定から持ち出し番組の設定を選びます。

持ち出し番組の設定(SD/USB経由)

初期設定では持ち出し方法が「SD/USB経由」となっているので、これを「ネットワーク経由」に変更します。


持ち出し番組の設定(ネットワーク経由)

これで持ち出し番組の作成の準備が整いました。予約録画であれば、録画中に通常の録画とあわせて持ち出し番組が自動的に作成されます。

一方、既に録画された番組から持ち出し番組を作成する場合、作成に要する時間はその番組の時間と同じだけかかります。しかも、作成中の画面はその番組が再生されているのでほかの操作や視聴も一切できないので注意が必要です。

無事に持ち出し番組がディーガのHDD内に作成されたら、次はiPhoneの設定となります。

iOSで使える持ち出し番組対応のアプリは有名なものでMedia Link Player for DTVDiXIM Digital TVの2つがあります(TwonkyBeamというものがありましたが、2016年で開発終了となりました)。どちらもDTCP-IP対応のアプリです。

(1) Media Link Player for DTV
Media Link Player

Media Link Player for DTVは無償版もありますが、無償版では1分間しか見れません。動作確認用の試用版なので、正規に使うには1,000円で購入する必要があります。持ち出し再生に関して動作確認済みの機器にBWT510も含まれているので安心です。iPhoneは4s以降であればすべて対応しています。

Media Link Player for DTVの特徴としては、録画番組のチャプタースキップができる、倍速再生機能、一括持ち出し機能、などが特徴です。

(2) DiXIM Digital TV
DiXIM Digital TV

DiXIM Digital TVも正規版は960円です。こちらも持ち出し再生に関して動作確認済みの機器にBWT510も含まれています(ただしリモートアクセスでの録画番組の再生はNGのようです)。15秒~120秒から間隔を設定してスキップ機能などが入っています。

どちらも持ち出し番組の再生に関しては問題ないので、あとは使い勝手と好みかと思います。私は、レスポンスの良さとインタフェースが気に入って、Media Link Player for DTVを選びました。

Media Link Player for DTV

インストール後に起動すると、最初に操作方法のガイダンスの画面が出てきます。

録画番組の持ち出し

番組を持ち出しするには、リストの番組を右にスライドすると転送が始まります。この操作はちょっと直感的ではないので、このガイダンスを読まないと戸惑うかもしれません。

持ち出し番組の退避

持ち出し番組の退避とは、持ち出し番組が増えてiPhoneの容量が圧迫してきたときに、iTunesを使ってパソコンに持ち出し番組を移動できる機能です。

この機能は地味ですが非常に素晴らしいものだと思います。

よく、レコーダーに録画した番組で、消去してしまうか保存しておくか迷うものがあります。これまではブルーレイディスクにコピーするか、外付けHDDに移動するか、NASに保存するか、いずれにせよかなりの容量を必要としていました。

Media Link Player for DTVの初期設定が終わると、次にネットワーク環境にあるサーバーを探しにいきます。

サーバーリスト

BWT510もしっかり見つけてリストに表示されています。BWT510を選択するとさらに詳細なメニューが表示されます。



このリストの最下段にある「持ち出し番組」を選択すると、持ち出しができる番組のリストが表示されます。

持ち出し番組は基本、見終わったら消す内容が多いと思いますが、保存しておきたい場合には、この持ち出し番組の退避を使ってPCに転送することができるのです。

持ち出し番組の転送画面

持ち出し画面の転送画面では、いくつかのオプションを選べます。そのまま持ち出すだけであれば、「持ち出しする」を選べば良いのですが、毎日(毎週)同じ時間帯に放送される番組を持ち出す場合は、あらかじめ持ち出し予約をセットしておくことができます。

持ち出し画面の転送中は、リスト内にある緑色のドーナツ状の円がだんだん進行するので確認できます。テレビ東京のワールドビジネスサテライト(約55分の番組)をWiFi転送してみたところ、だいたい3分くらいで転送できました。これなら朝の忙しい時間でもバッチリです。

持ち出し番組転送後の画面

持ち出し番組の転送が完了すると、サムネイルが地デジ/BSから変わって、番組のサムネイルに変わります。

持ち出し番組は元の録画を圧縮して転送するのですが、サイズはだいたい1時間で1GBくらいです。iPhoneの容量が64GB以上であれば問題ないですが、32GB以下の場合は持ち出しが増えると容量オーバーになってしまうので気を付ける必要があります。

持ち出し機器の一覧

iPhoneで視聴した感想ですが、画質や音質は全く問題なし、サクサク動くのも気持ちよいです。おそらく画像フォーマットはHDフォーマットでもある720p(AVC)だと思います。

2か国語放送を持ち出す場合は注意が必要です。私はNHK BSで放送されるNFL(アメフト)の試合を持ち出してみたのですが、何も設定をしないと主音声(日本語)だけとなり、再生側では副音声(英語)への切り替えができません。

副音声で持ち出すためには、持ち出し番組を作成する直前のディーガの状態を、副音声再生に設定しておく必要があります。ディーガの初期設定を副音声のみを録画するようにしておけば確実ですが、そうしなくても、録画時には持ち出し番組を作成しないで、録画が終了したあとに、再生画面で(TV側ではなく)ディーガ側で副音声出力切り替えをしておいて、持ち出し番組を作成する操作をすれば、副音声での持ち出し番組を作成することができます。

また、ダビング10であれば問題ないのですが、WOWOWやブルーレイディスクに録画したものをHDDに戻した場合のように、1回きりのダビングしかできない番組の持ち出し番組を作成すると、当然ですが、オリジナルのフルHDの番組は永久に消えてしまいますので注意が必要です。

Media Link Player for DTVを使う上で注意点は、何らかの原因でアプリがサーバーを検出できなくなる場合や、持ち出し番組の転送の途中でエラーが出てしまう場合は、「戻る」ボタンで操作をやり直すのではなく、アプリを一度終了させる(iPhoneの操作では画面を上にスワイプさせる)から、改めて再起動して操作するほうが良いということです。

また、持ち出し番組の転送中は、ディーガの操作はできるだけ控えるほうが良いと思います。転送中に録画番組を操作して見ていたら転送が失敗したことがありました。

いろいろ書きましたが、Media Link Player for DTVは本当に素晴らしいソフトウェアです。こんなに便利ならばもっと早く知っていれば良かった、1,000円の出費に充分見合うだけのアプリだと思います。

(Media Link Player for DTVのホームページより)

ひと昔前ではiPhoneにTV番組を転送するなんてトランスコードやらいろいろトリッキーなことをやったりと相当ハードルが高かったのですが、わずか1,000円の出費だけでこれほど簡単にできるようになってしまうとは。。。いい世の中になったものです。

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(おわり)






2017年8月28日月曜日

iPhone6 をSIMロック解除せずに格安スマホに乗り換える

iPhone6 は原則SIMロック解除ができないスマホなのですが、auのiPhone6であれば、脱獄など細工をすることなくUQモバイルの格安スマホプランに乗り換えができちゃうのです。以下その方法を説明します。

iPhone6

我が家はこれまでずっとauのユーザーでした。妻も私もauのiPhone6を使っていました。

しかし、家族割を利用していくら通話を節約しても、毎月の料金は2台分で20,000円前後と、負担が大きかったのです。

そこで、毎月の料金を抑えるため、今使っているauのiPhoneを格安スマホに流用することにしました。

ところが、iPhone6は、俗にいうSIMロックの解除ができない仕様となっています(後継機種のiPhone6sからは可能です)。つまり、iPhone6は原則au以外の回線で使うことができないのです。

新しい端末を買うしかないのかと諦めていたところ、ラッキーなことに、UQモバイルは、今年の始めからiPhone6をSIMロック解除しなくても流用できるサービスを始めました。


これはUQモバイルがauと同じKDDIグループであることと、早くからiPhone端末のサポートを始めていたからだと思います。

UQモバイルのiPhoneサービスでは、ベーシックなプランだと「ぴったりプランS」というのと、「おしゃべりプランS」というものがあり、どちらも月額1,980円とまさに「格安」です。

「ぴったりプランS」は月60分の通話制限、「おしゃべりプランS」は5分以内の国内通話なら何度でも無料というのが大きな違いです。

UQモバイルのプラン比較

さらに、最近は家族割サービスも始めて、2回線以降は月額1,480円とさらに格安度が増します。

さっそく2台のiPhone6をUQモバイルの「ぴったりプランS」に切り替えてしまいました。

これで月額で

20,000円 - 1,980円 - 1,480円 = 16,540円

も節約することができます!

厳密にはauからUQモバイルへの切替えに伴う解約金支払い(9,500円/台)やMNP手数料(2,000円/台)、契約事務手数料(3,000円/台)などがありましたが、それらを勘案しても、数か月で取り戻せてしまうほど、毎月の差額は大きいものがあります。

ちなみに、解約金支払い(9,500円/台)というのは、端末の分割支払いを2年間続けている間は解約すると違約金が発生するいわゆる「2年縛り」と言われているもので、タイミングが良ければ支払う必要はありません。

携帯番号を同じもので契約を変えるMNPの場合は、どうしてもMNP手数料(2,000円/台)がかかってしまいますが、契約事務手数料(3,000円/台)のほうは無料にする方法があります。

私が利用したのは、BIGLOBEがやっているUQモバイルの入会キャンペーンでした(こちらです)。

BIGLOBE UQモバイル キャンペーン

こちらのキャッシュバックの一部が、契約事務手数料が無料になるというものです。

私はこのサイトを知らずに、アマゾンで同じキャンペーンが適用できるパッケージ(こちら)を500円で購入したのですが、おそらく同じ内容だったと思います。

Amazonで販売しているパッケージ

こちらのパッケージは、SIMが送られてくるわけではなく、キャンペーンコードが書かれた紙が送られてくるので、それをネットで入力して入会申し込みすると後日SIMが送られてくるという仕組みです。

UQモバイルと契約する際、キャンペーンの適用はそのキャンペーンのページから申し込まないとダメです。自動的に適用されることはありません。

非常に重要な点ですので、強調しておきます。

「UQモバイルの格安スマホに移行するときには、必ずキャンペーンをチェックしてそのサイト経由で申し込む。間違ってもUQモバイルのサイトから直接申し込みをしないこと」

これが第一の鉄則です。

次に、MNPですが、これは予めauのサイトからMNPの予約番号を発行してもらいます(店頭でもネットでも可)。大事なのは、このMNP予約番号の有効期限15日間の間にUQモバイルへの契約移行を済ませる必要があることです。

そして、auを解約をする日については、月末が一番ベストです。というのは、auは解約日から日割りで月額料金を請求するのではなく、月のどこで解約しても、その月はまるまる月額料金がかかってしまいます。

一方、UQモバイルは、契約日から日割りで月額料金を請求するシステムです。

したがって、一番効率良くMNPで移行するためには、

「MNPの予約番号を発行してもらうタイミングは、月の下旬(20日前後)が一番経済的」

これが第二の鉄則です。

こうしてUQモバイルへの切替手続きをUQモバイルの契約ページで進めると、いくつか不明な点に突き当たります。

まず、手持ちのiPhone6のIMEI番号を入力する項目があります。ここでIMEI番号(「設定」-「一般」-「情報」で確認できる15桁の数字です)を入力すると、エラーとなってしまいます。

IMEI番号は必須入力ではないので、IMEI番号は空欄のままで構いません。

次に、契約するSIMカードの種類ですが、iPhone6に対応しているSIMは2種類あります(こちらのサイトより)。

SIMカード

nano SIMとnano SIM(専用)の違いは、nano SIM(専用)がSIMロックのiPhone6対応として発売されたのですが、その後、通常のnano SIMでも同じように対応できるようになったので、実質同じものと考えて良いようです。私は通常のnano SIMを選択しました。

nano SIMのiPhone6対応状況

上のとおり、nano SIMのiPhone6対応状況をみると、最新のiOS 10.3.3での動作確認も取れているので安心です。

こうして無事に契約手続きが完了すると、早くて翌日に宅急便でSIMカードが送られてきます。


郵送されてきたSIMカード

SIMカードを挿入すれば、その瞬間からサービス開始(課金開始)となります。

SIMカードを挿入するだけで、同封されているAPN手順などは不要でいきなり通話ができてしまうのですが、ここに落とし穴があります。

というのも、SIMカードと同封されている「ご利用手順」が非常にわかりにくいのです。これを読むと、ご利用の通信端末がUQ mobile通信端末以外の場合は、手順①のAPN設定が必要と読めるのですが、手順①にはAndroid端末のケースしか書いておらず、iPhoneについては、紙の下のほうに小さく、「iOS含む、その他のOSにつきましては、UQホームページ(http://uqwimax.jp)動作確認端末一覧をご確認ください」としか書いていません。。。

このままの状態では、通話も不安定で、たびたび圏外になってしまいます。また、WiFi接続ではなくキャリア接続ではネットにも繋がりません。

実は、iPhoneをWiFi接続してプロファイルのインストールという作業が必須なのです。インストールの方法はこちらです。


プロファイルのインストール手順 

iPhoneのプロファイルは、「設定」-「一般」から確認できます。


UQモバイルのプロファイル

「UQモバイルのSIMに切り替えたら、プロファイルのインストールを忘れずに行うこと」

これが第三の鉄則です。

プロファイルのインストールが終わって、これで晴れてUQモバイルへの移行が完了しました!

よく聞く話として、格安スマホではキャリアのメールアドレスが使えないというのがありますが、UQモバイルの場合は、○○○○@uqmobile.jpというアドレスが、月額料金200円で使えます。

アドレスがなくても、mmsのメッセージサービスを使うことは可能です。iPhoneのメッセージという緑色のアイコンのヤツです。これはただ単に端末の番号がIDになるので、登録メールアドレスは適当に指定すればiPhoneでメッセージアプリを使い続けることができます。

ついでにUQモバイルのポータルアプリはインストールしておきましょう。残りのデータ通信量や通信モードの切替、契約状況のチェックなどに便利です。


UQモバイルのポータルアプリ

auからUQモバイルに切り替えて一番違いを感じるのが、通話音声の品質です。au同士のiPhone6であれば素晴らしい音声品質だったのですが、UQモバイルにしてからはごくフツーの品質に変わりました。でも電話だったらLINEを使うと無料だし、正直LINE電話のほうが音質が良かったりします。

それ以外は、日常生活上では何の不自由もなく使えています。4G回線が通らない地域では圏外になってしまうそうですが、今のところそのような状況は発生していません。

正直、もっと早く格安スマホに切り替えていれば良かったと後悔しています。

最後に、auが最近繰り出してきた「auピタットプラン」という1980円のプランが気になる方も多いと思います。わざわざ格安スマホにしなくても。。。と考えてしまうのですが、実はこのプラン、いろいろな条件や制約があります。


auの1980円ピタットプラン

まず、この月額1980円というのは、「auスマートバリュー」に加入していて、新規に通信端末を購入する場合のみ、しかもiPhoneは対象外となっています。正直かなり敷居が高いです。適用期間も最初の1年間のみ1000円割引ですので、2年目以降は2980円になります。こちらのサイトにわかりやすい表がありましたので引用させていただきます。


auピタットプランの内訳

良く考えれば通信品質や宣伝費、サービスの質などで格が違う大手キャリアが格安スマホ業者と同じ価格帯で対抗できるわけがないですよね。。。

格安スマホはこれからも猛烈な勢いで勢力を伸ばしてゆくと思います。大手キャリアは通信サービスだけでなく、格安スマホ業者には真似できないプレミアムなサービス(セキュリティとかコントロールとか)を合わせ技で工夫しないと太刀打ちできないような時代になるのではないでしょうか。

(おわり)










2017年8月7日月曜日

PowerDVD 17でBlu-RayのISOライブラリを再生する

前回と前々回の投稿で、マルチメディア統合ソフトのKODIでISOライブラリの再生について書きましたが、今回は有償ソフトのPowerDVD 17を使ってみました。

PowerDVD 17 Ultra

PowerDVDは以前のバージョンからBlu-RayのISO再生をサポートしていましたが、Ver.16から、ISOファイルの自動マウント(手動でマウントする必要なく自動再生)と、ISOライブラリ管理もサポートするようになりました(Ultraエディションのみ)。

具体的には、ローカルやネットワーク上にあるISOファイルを選択して、ムービーライブラリに登録することができます。登録したら、「カバーアートの設定」で、任意の画像ファイルを紐付けすることができます。

PowerDVD 17を起動すると、これまでのゴチャゴチャしたUIからスッキリと洗練されたUIに変わりました。

起動画面

メディアライブラリのムービーにISOファイルを追加するのは、画面上部中央の「ムービーライブラリ」のアイコンをクリックして、フォルダを指定します。

メディアライブラリにファイル追加

すると自動的にそのフォルダ内の動画ファイルをムービーに追加してくれます。ISOファイルも動画ファイルと認識されて、追加となる点が大きな特徴です。

ファイルが追加されたら、右クリックで「カバーアートの設定」を選択すれば、任意の画像をISOファイルのカバーアートとして指定できます。

カバーアートの選択

カバーアートを適用

ISOファイルの再生は一番最初だけは、ISOファイル再生用のドライバをダウンロードするか聞いてきます。

ISOドライバのインストール

おそらくISOマウント用のソフトのライセンス料をCyberlinkが支払うために、カウントしているものと思われます(ここらへんの仕組みはBlu-Rayディスク再生のときと同じです)。

さて、肝心の操作感ですが、ムービーを選択してから再生まで、ISOのマウントに時間がかかることもあり、民生用のBluRayプレーヤーのようにクイックというわけにはいきませんが、数秒程度でしょうか、許容範囲内だと思います。

ISO再生までの待ち画面(その1)

ISO再生までの待ち画面(その2)

画面をPCモードからTVモードに変更すれば、大画面でリモコン操作できるようになります。

TVモードでの画面

メニューが再生されたあとは、快適そのものの操作性になります。リモコンを使っても全く問題なく、すべての操作が可能です。民生用のBluRayプレーヤーと全く遜色ありません。ここらへんはさすがです。

PowerDVDには様々なホットキーが使えますが、ブルーレイ再生で特に役に立つのが、Jキーでディスクのルートメニューに一発で戻れる機能です。ホットキーについてはヘルプ(F1)から参照できます。

残念なのは、「最近再生」というメニューが「すべてのムービー」の上に現れてしまい、これを隠す(もしくは無効化)することができないことです。

「最近再生」のメニュー

最近再生があると便利だろうという思想で用意されていると思いますが、これは余計なお節介です。本棚に並べてある本を読もうとしたら、最近読んだ(取り出した)順番に本棚が勝手に並び順を変えてしまうようなものです。

ISO再生をサポートしたPowerDVD 17は、フル機能を試せる1ヶ月体験版が無償でダウンロードできます。製品はなかなかのお値段(約10,000円前後)なので、しばらく体験版を使ってみるのも手だと思います。

(おわり)

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2017年7月14日金曜日

メディア再生ソフトKODIでBD-ISOのメニュー再生を試す~CuBox, Raspberry Pi編

前の投稿で、KODIをWindowsパソコンにインストールしてBD-ISOのメニュー再生ができることを書きました。

この投稿では、超小型ミニコンピュータの代表格であるCuBoxと、Raspberry Piを使ってKODIを動かしてみることにします。

KODIをサポートするプラットフォームとして、OpenELECというLinuxディストリビューションがあります。OpenELECとはOpen Embedded Linux Entertainment Centerの略で、要はKODIのようなメディアソフトのOSのようなものです。

OpenELEC

OpenELECの特徴としては、様々なプラットフォームの製品でKODIを動かすためだけに開発された非常に軽量なLinxu OSということです。WindowsやiOS以外のプラットフォームでKODIを走らせるためには不可欠、というより、OpenELEC自体がKODIと言っても過言はないほどです。

1. CuBox

今回使ったのはCuBox i4 ProというCPUがi.MX6 Quad 1GHz、RAM容量は2GBのものです(詳細はこちらです)。2年前に購入したものですが、今はCuBoxの最新モデルはCuBox i4x4というRAM容量が4GBになったものがリリースされています。

CuBox i4 Pro

CuBox用のOpenELECはこちらのサイトからダウンロードできます。Freescale iMX6 Buildsのところにある[Stable]か[Legacy]のDisk imageを選択します。[Stable](OpenELEC 8.0.4)がKODIのKrypton、[Legacy](OpenELEC 7.0.1)がKODIのJarvisに相当します。

BD-ISOメニューの動作が安定しているJarvisのほうを使いたいので、OpenELEC 7.0.1を選びます。

ダウンロードしたファイルは.gzの圧縮形式になっているので、適当な解凍ソフト(7-Zipなど)で.imgのイメージファイルに解凍します。

次に、適当なmicroSDにこのイメージファイルを書き込むわけですが、推奨はClass10の最低4GBとなっているようです。私は2GBのmicroSDを試しましたが、問題ありませんでした。OpenELECのファイルサイズは300MB程度と小さいので2GBでも余裕があるのでしょう。

microSDは予めフォーマットソフトでフォーマットをしておくことをおすすめします。フォーマットソフトはいろいろありますが、私はSD Card Formatter(Windows用ダウンロードはこちら)というものを使っています。

Windowsのフォーマット機能はあくまで簡略版なので、専用のソフトでしっかりフォーマットした方がトラブルを避けられると思います。

フォーマットが済んだら今度はイメージファイルを書き込むのですが、これもイメージ書き込みソフトがいろいろあるので適当に選ぶと良いでしょう。私はWin32 Disk Imager (Windows用ダウンロードはこちら)というソフトを使っています。

無事にイメージファイルをmicroSDに書き込むことができれば、あとはCuBoxのSDスロットに入れて電源を繋ぐだけです。

かつてCuBoxではLinuxのコマンドを覚えて、SSHでWindowsマシンと繋げて。。。などと四苦八苦していた時代から比べると、拍子抜けするほど簡単です。

最初の起動時はシステムの更新などの処理のためやや時間がかかりますが、やがてWindowsのKODIと全く同じ画面が出ます。

Jarvis1が起動します。

あとの手続きはWindowsと全く同じです。日本語化、動画のフォルダ指定、いくつか細かい設定などなど。。。

言語を日本語に変更

言語を日本語にしてみます。言語を日本語に変更するのはすこしコツが必要です。まず初めに[System]-[Setting]からフォントを[Arial Basic]に変更します。そして[International]タブからJapaneseを選択すると日本語に変わります。

言語変更の詳細はこちらを参照ください。

ここで注意が必要なのは、日本語環境に変更するときは必ずネット接続が必要だということです。ネット接続環境には特定のプロキシも見ているようで、私が試したところあるネット接続環境ではいくらやっても選択肢にEnglishしか出てきませんでした。

日本語環境のインストール

一度日本語環境への切替に失敗すると、別のネット接続環境でもダメになってしまうようで、その場合はKODIの再インストールが必要となります。このあたりは注意が必要です。

スクロールバー

Jarvisは最新版のKryptonとはテイストの異なる画面が出てきました。ユーザーインタフェースもKryptonとはだいぶ違います。

そして、ビデオ再生でBD-ISOを指定してメニュー再生をしたところ。。。Windowsと同じようにメニュー再生ができました!

BD-ISOメニューが再生できました

マウスクリックなどの反応が遅いときがあるので完璧ではありませんが。。。

BD-ISOのメニュー再生もWindowsとまったく遜色ないレベルです。メニュー遷移のぎくしゃくするところもWindowsと完全に同じでした。

ひょっとしてと思い、KryptonベースのOpenELEC 8.0.4も試してみましたが、残念なことにメニュー動作には対応していませんでした。

あと気付いたのは、KODIを動かしているとCuBoxがかなり熱を持つということです。CuBoxはファンレスなので、放熱対策として上部にヒートシンクを設けるなど放熱対策が必要と思われます。

CuBoxにメディアセンター用のリモコンを使ってみましたが、プラグアンドプレイで問題なく動作しました。CuBoxには別に専用のリモコンもあり、今回検証はできませんでしたが、OpenELEC対応を謳っているので、こちらでも動作すると思います。
CuBox用リモコン

CuBox i4 ProはWiFi(11n)も内蔵しているので、WiFiによるネット接続も可能です。BD-ISOを再生すると、WiFiではさすがに厳しい状況でした。

総評:CuBoxでのBD-ISOメニュー再生はQuad Coreの性能の恩恵でWindowsと比較して全く遜色ないパフォーマンスでした(逆にWindowsより優れている点も見つかりませんでした)。放熱対策さえしっかりすれば、CuBox i4 Proは理想的なマルチメディアプレーヤーだと思います。

2. Raspberry Pi

今回使ったのはRaspberry Pi2 ModelBというCPUがARM Cortex A7 (4コア900MHz)、RAM容量は1GBのものです(詳細はこちらです)。2年前に購入したものですが、最新モデルはRaspberry Pi3というCPUがQuad Core 1.2GHz Broadcom BCM2837 64bit CPUにグレードアップされたものが昨年秋よりリリースされています。

Raspberry Pi2 ModelB

Raspberry Pi2用のOpenELECはこちらのサイトからダウンロードできます。Raspberry Pi Buildsのところにある[Stable]か[Legacy]のDisk imageを選択します。[Stable](OpenELEC 8.0.4)がKODIのKrypton、[Legacy](OpenELEC 7.0.1)がKODIのJarvisに相当します。

Raspberry Pi2もmicroSD起動なので、KODIのインストール手順などはすべてCuBoxと同じです。

RAMが1GBというのがネックになったのか、KODIでのBD-ISOのメニュー動作はギクシャクしています。H.264の動画再生も映像が途中で止まったりと、残念ながら実用に耐えるレベルではありませんでした。

CuBoxとは対照的に、Raspberry Pi2はMCEのリモコンがプラグアンドプレイでそのまま使えました。また、発熱はあるものの、放熱対策が必要となるようなレベルではありませんでした。

総論:Raspberry Pi2でのBD-ISOメニュー再生は残念ながら実用レベルではありませんでした。H.264のビデオ再生に関しても映像がカクカクしてしまい視聴に耐えません。原因はもしかしたらRAMの容量不足にあるのかもしれません。また、最新のRaspberry Pi3ではどの程度のパフォーマンスとなるのか興味があります。

改めてKODIのサイトを調べてみると、対応デバイスにAmazon FireTVやChromeboxなどもリストされています。

KODI対応デバイスの例

機会があればAmazon FireTVやChromeboxなども入手して試してみたいと思います。



(おわり)


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