2017年8月7日月曜日

PowerDVD 17でBlu-RayのISOライブラリを再生する

前回と前々回の投稿で、マルチメディア統合ソフトのKODIでISOライブラリの再生について書きましたが、今回は有償ソフトのPowerDVD 17を使ってみました。

PowerDVD 17 Ultra

PowerDVDは以前のバージョンからBlu-RayのISO再生をサポートしていましたが、Ver.16から、ISOファイルの自動マウント(手動でマウントする必要なく自動再生)と、ISOライブラリ管理もサポートするようになりました(Ultraエディションのみ)。

具体的には、ローカルやネットワーク上にあるISOファイルを選択して、ムービーライブラリに登録することができます。登録したら、「カバーアートの設定」で、任意の画像ファイルを紐付けすることができます。

PowerDVD 17を起動すると、これまでのゴチャゴチャしたUIからスッキリと洗練されたUIに変わりました。

起動画面

メディアライブラリのムービーにISOファイルを追加するのは、画面上部中央の「ムービーライブラリ」のアイコンをクリックして、フォルダを指定します。

メディアライブラリにファイル追加

すると自動的にそのフォルダ内の動画ファイルをムービーに追加してくれます。ISOファイルも動画ファイルと認識されて、追加となる点が大きな特徴です。

ファイルが追加されたら、右クリックで「カバーアートの設定」を選択すれば、任意の画像をISOファイルのカバーアートとして指定できます。

カバーアートの選択

カバーアートを適用

ISOファイルの再生は一番最初だけは、ISOファイル再生用のドライバをダウンロードするか聞いてきます。

ISOドライバのインストール

おそらくISOマウント用のソフトのライセンス料をCyberlinkが支払うために、カウントしているものと思われます(ここらへんの仕組みはBlu-Rayディスク再生のときと同じです)。

さて、肝心の操作感ですが、ムービーを選択してから再生まで、ISOのマウントに時間がかかることもあり、民生用のBluRayプレーヤーのようにクイックというわけにはいきませんが、数秒程度でしょうか、許容範囲内だと思います。

ISO再生までの待ち画面(その1)

ISO再生までの待ち画面(その2)

画面をPCモードからTVモードに変更すれば、大画面でリモコン操作できるようになります。

TVモードでの画面

メニューが再生されたあとは、快適そのものの操作性になります。リモコンを使っても全く問題なく、すべての操作が可能です。民生用のBluRayプレーヤーと全く遜色ありません。ここらへんはさすがです。

PowerDVDには様々なホットキーが使えますが、ブルーレイ再生で特に役に立つのが、Jキーでディスクのルートメニューに一発で戻れる機能です。ホットキーについてはヘルプ(F1)から参照できます。

残念なのは、「最近再生」というメニューが「すべてのムービー」の上に現れてしまい、これを隠す(もしくは無効化)することができないことです。

「最近再生」のメニュー

最近再生があると便利だろうという思想で用意されていると思いますが、これは余計なお節介です。本棚に並べてある本を読もうとしたら、最近読んだ(取り出した)順番に本棚が勝手に並び順を変えてしまうようなものです。

ISO再生をサポートしたPowerDVD 17は、フル機能を試せる1ヶ月体験版が無償でダウンロードできます。製品はなかなかのお値段(約10,000円前後)なので、しばらく体験版を使ってみるのも手だと思います。

(おわり)

にほんブログ村 その他趣味ブログ ビデオ撮影・編集へ
にほんブログ村




2017年7月14日金曜日

メディア再生ソフトKODIでBD-ISOのメニュー再生を試す~CuBox, Raspberry Pi編

前の投稿で、KODIをWindowsパソコンにインストールしてBD-ISOのメニュー再生ができることを書きました。

この投稿では、超小型ミニコンピュータの代表格であるCuBoxと、Raspberry Piを使ってKODIを動かしてみることにします。

KODIをサポートするプラットフォームとして、OpenELECというLinuxディストリビューションがあります。OpenELECとはOpen Embedded Linux Entertainment Centerの略で、要はKODIのようなメディアソフトのOSのようなものです。

OpenELEC

OpenELECの特徴としては、様々なプラットフォームの製品でKODIを動かすためだけに開発された非常に軽量なLinxu OSということです。WindowsやiOS以外のプラットフォームでKODIを走らせるためには不可欠、というより、OpenELEC自体がKODIと言っても過言はないほどです。

1. CuBox

今回使ったのはCuBox i4 ProというCPUがi.MX6 Quad 1GHz、RAM容量は2GBのものです(詳細はこちらです)。2年前に購入したものですが、今はCuBoxの最新モデルはCuBox i4x4というRAM容量が4GBになったものがリリースされています。

CuBox i4 Pro

CuBox用のOpenELECはこちらのサイトからダウンロードできます。Freescale iMX6 Buildsのところにある[Stable]か[Legacy]のDisk imageを選択します。[Stable](OpenELEC 8.0.4)がKODIのKrypton、[Legacy](OpenELEC 7.0.1)がKODIのJarvisに相当します。

BD-ISOメニューの動作が安定しているJarvisのほうを使いたいので、OpenELEC 7.0.1を選びます。

ダウンロードしたファイルは.gzの圧縮形式になっているので、適当な解凍ソフト(7-Zipなど)で.imgのイメージファイルに解凍します。

次に、適当なmicroSDにこのイメージファイルを書き込むわけですが、推奨はClass10の最低4GBとなっているようです。私は2GBのmicroSDを試しましたが、問題ありませんでした。OpenELECのファイルサイズは300MB程度と小さいので2GBでも余裕があるのでしょう。

microSDは予めフォーマットソフトでフォーマットをしておくことをおすすめします。フォーマットソフトはいろいろありますが、私はSD Card Formatter(Windows用ダウンロードはこちら)というものを使っています。

Windowsのフォーマット機能はあくまで簡略版なので、専用のソフトでしっかりフォーマットした方がトラブルを避けられると思います。

フォーマットが済んだら今度はイメージファイルを書き込むのですが、これもイメージ書き込みソフトがいろいろあるので適当に選ぶと良いでしょう。私はWin32 Disk Imager (Windows用ダウンロードはこちら)というソフトを使っています。

無事にイメージファイルをmicroSDに書き込むことができれば、あとはCuBoxのSDスロットに入れて電源を繋ぐだけです。

かつてCuBoxではLinuxのコマンドを覚えて、SSHでWindowsマシンと繋げて。。。などと四苦八苦していた時代から比べると、拍子抜けするほど簡単です。

最初の起動時はシステムの更新などの処理のためやや時間がかかりますが、やがてWindowsのKODIと全く同じ画面が出ます。

Jarvis1が起動します。

あとの手続きはWindowsと全く同じです。日本語化、動画のフォルダ指定、いくつか細かい設定などなど。。。

言語を日本語に変更

言語を日本語にしてみます。言語を日本語に変更するのはすこしコツが必要です。まず初めに[System]-[Setting]からフォントを[Arial Basic]に変更します。そして[International]タブからJapaneseを選択すると日本語に変わります。

言語変更の詳細はこちらを参照ください。

ここで注意が必要なのは、日本語環境に変更するときは必ずネット接続が必要だということです。ネット接続環境には特定のプロキシも見ているようで、私が試したところあるネット接続環境ではいくらやっても選択肢にEnglishしか出てきませんでした。

日本語環境のインストール

一度日本語環境への切替に失敗すると、別のネット接続環境でもダメになってしまうようで、その場合はKODIの再インストールが必要となります。このあたりは注意が必要です。

スクロールバー

Jarvisは最新版のKryptonとはテイストの異なる画面が出てきました。ユーザーインタフェースもKryptonとはだいぶ違います。

そして、ビデオ再生でBD-ISOを指定してメニュー再生をしたところ。。。Windowsと同じようにメニュー再生ができました!

BD-ISOメニューが再生できました

マウスクリックなどの反応が遅いときがあるので完璧ではありませんが。。。

BD-ISOのメニュー再生もWindowsとまったく遜色ないレベルです。メニュー遷移のぎくしゃくするところもWindowsと完全に同じでした。

ひょっとしてと思い、KryptonベースのOpenELEC 8.0.4も試してみましたが、残念なことにメニュー動作には対応していませんでした。

あと気付いたのは、KODIを動かしているとCuBoxがかなり熱を持つということです。CuBoxはファンレスなので、放熱対策として上部にヒートシンクを設けるなど放熱対策が必要と思われます。

CuBoxにメディアセンター用のリモコンを使ってみましたが、プラグアンドプレイで問題なく動作しました。CuBoxには別に専用のリモコンもあり、今回検証はできませんでしたが、OpenELEC対応を謳っているので、こちらでも動作すると思います。
CuBox用リモコン

CuBox i4 ProはWiFi(11n)も内蔵しているので、WiFiによるネット接続も可能です。BD-ISOを再生すると、WiFiではさすがに厳しい状況でした。

総評:CuBoxでのBD-ISOメニュー再生はQuad Coreの性能の恩恵でWindowsと比較して全く遜色ないパフォーマンスでした(逆にWindowsより優れている点も見つかりませんでした)。放熱対策さえしっかりすれば、CuBox i4 Proは理想的なマルチメディアプレーヤーだと思います。

2. Raspberry Pi

今回使ったのはRaspberry Pi2 ModelBというCPUがARM Cortex A7 (4コア900MHz)、RAM容量は1GBのものです(詳細はこちらです)。2年前に購入したものですが、最新モデルはRaspberry Pi3というCPUがQuad Core 1.2GHz Broadcom BCM2837 64bit CPUにグレードアップされたものが昨年秋よりリリースされています。

Raspberry Pi2 ModelB

Raspberry Pi2用のOpenELECはこちらのサイトからダウンロードできます。Raspberry Pi Buildsのところにある[Stable]か[Legacy]のDisk imageを選択します。[Stable](OpenELEC 8.0.4)がKODIのKrypton、[Legacy](OpenELEC 7.0.1)がKODIのJarvisに相当します。

Raspberry Pi2もmicroSD起動なので、KODIのインストール手順などはすべてCuBoxと同じです。

RAMが1GBというのがネックになったのか、KODIでのBD-ISOのメニュー動作はギクシャクしています。H.264の動画再生も映像が途中で止まったりと、残念ながら実用に耐えるレベルではありませんでした。

CuBoxとは対照的に、Raspberry Pi2はMCEのリモコンがプラグアンドプレイでそのまま使えました。また、発熱はあるものの、放熱対策が必要となるようなレベルではありませんでした。

総論:Raspberry Pi2でのBD-ISOメニュー再生は残念ながら実用レベルではありませんでした。H.264のビデオ再生に関しても映像がカクカクしてしまい視聴に耐えません。原因はもしかしたらRAMの容量不足にあるのかもしれません。また、最新のRaspberry Pi3ではどの程度のパフォーマンスとなるのか興味があります。

改めてKODIのサイトを調べてみると、対応デバイスにAmazon FireTVやChromeboxなどもリストされています。

KODI対応デバイスの例

機会があればAmazon FireTVやChromeboxなども入手して試してみたいと思います。



(おわり)


にほんブログ村 その他趣味ブログ ビデオ撮影・編集へ
にほんブログ村

2017年7月11日火曜日

メディア再生ソフトKODIでBD-ISOのメニュー再生を試す~Windows編

マルチメディアプレーヤーとは、AppleTVやFireTV Stickに代表されるような、TVに接続するだけで様々な動画や写真、音楽が楽しめるデバイスの総称です。

価格も手頃なものが多く、HDMIケーブル1本でテレビに繋いで、あとはリモコンで操作できるので非常に便利です。

マルチメディアプレーヤーは、多様なファイル形式に対応し、ワイヤレスでも動画ストリーミングが楽しめるなど性能の向上は著しいのですが、唯一最大といってよい残された機能が、ISOファイルのサポートです。

ISO、なかでもBD-ISOのメニューを含めた再生機能を持つマルチメディアプレーヤーがほとんどない状況で、KODIというフリーソフトを使ってWindowsパソコンでマルチメディアプレーヤーを試してみました。

1. BD-ISOとは

BD-ISOのサポートとは、ブルーレイディスクをHDDにバックアップしたときの保存方式のことで、ブルーレイディスクの中身をまるごと一つにまとめたファイルです。国際標準化機構 (ISO) の定義した形式の光ディスク用アーカイブファイル(ディスクイメージ)なのでISOという名前で呼ばれており、ファイルの拡張子は .iso です。

BluRayディスクからBD-ISOを作成

BD-ISOのメリットとしては、ディスクの完全なバックアップが取れるので、いつでもディスクのコピーが簡単に作れるということと、わざわざトレイを開けてブルーレイディスクの交換をしなくてもHDDに保存されたBD-ISOを選択するだけで異なるタイトルを簡単に切り替えることができるという点です。

特に後者のブルーレイディスクを交換しなくてもいつでも好きなディスクを選んで見れるというのは、ブルーレイディスクの読み込みの遅さや、煩雑なディスク交換作業から解放されるので、劇的に便利になります。

ブルーレイディスクをHDDにバックアップというと、映画のブルーレイディスクを違法コピーするイメージが強いのですが、ホームビデオを編集して作成した著作権保護されていないブルーレイディスクなどをISOで保存することもあるので、一概に違法行為とは言えません。

このブログの内容も、違法なブルーレイディスクのBD-ISOを奨励するのではなく、あくまで合法的に作成されたブルーレイディスクのBD-ISOのみを対象としています。

2. BD-ISOの再生方法(Windows)

WindowsでBD-ISOのメニューを再生するのは、いろいろな方法があります。一番確実なのは、Virtual Clone Driveのような仮想ドライブに読み込ませて、WinDVDやPowerDVDといった市販のBluRay再生ソフトウェアで再生させる方法です。

WinDVD

PowerDVD

以下はVirtual CloneDriveとPowerDVDを例に説明します。Virtual CloneDriveをインストールし、PowerDVDをWindowsの自動再生の設定でこれらの再生ソフトウェアを指定します。

Virtual Clone Driveの設定

Windowsの自動再生の設定

「イメージを自動マウント」に✔を入れておくと、再生したいBD-ISOイメージをダブルクリックしただけで、自動的にPowerDVDが起動してBD-ISOのブルーレイディスクが再生されます。

PowerDVDのような有料ソフトウェアを使わず、すべて無料のフリーソフトウェアでBD-ISOを再生する方法もいくつかあります。詳細はこちらに紹介されていますが、なかでもVLC MediaPlayerは定評のあるソフトウェアです。

しかし、VLC MediaPlayerのような無料ソフトでは、BD-ISOを再生することはできても、BD-ISOのメニュー表示をすることはできません。メニュー表示のためにはどうしても市販の有料ソフトに頼らざるを得ませんでした。

3. BD-ISO対応マルチメディアプレーヤー

このように、WindowsプラットフォームではBD-ISO内のビデオを再生する手段はさまざま存在するのですが、TVとリモコン使用を前提としたマルチメディアプレーヤーでは、BD-ISO対応のものは非常に限られてしまいます。

ここで注意しなければならないのは、マルチメディアプレーヤーによっては、BD-ISO対応をうたっている製品もあるのですが、現状ほぼすべての製品が、BD-ISOファイルの再生は可能でも、BD-ISOファイルのメニュー表示や操作はできない(もしくは動作が不安定で実用的ではない)という点です。

中身の再生だけできればOKというのであれば、メニュー表示ができなくても問題ないかもしれませんが、メニュー表示ができないと、チャプター選択、言語切替、オーディオ切替など基本的な操作が一切できないため、著しく使い勝手が悪くなってしまいます。

繰り返しますが、「BD-ISO対応」というのと、「BD-ISOメニュー対応」というのは、雲泥の違いがあります。

例えば、Xtreamer Elviraというマルチメディアプレーヤーですが、BD-ISOファイルを再生すると、メニューを飛ばしていきなり本篇から再生が始まります。DVD-ISOファイルではちゃんとメニュー表示ができますが、BD-ISOでは再生のみです。製品自体は2,980円と安価です(現在は発売終了)。

Xtreamer Elvira

Windowsプラットフォーム以外のマルチメディアプレーヤーで、「BD-ISOメニュー再生可」のものは、OPPO BDP-93/103 (firmwareがBDP9x-61-1219かそれより古いもの)か、ASUS BDS-700 BDS-500ぐらいしかありません。

私は以前OPPO BDP-93を使っていたのですが、今は手放してしまい手元にはありません。このBDP-93はBluRayディスクの再生もできるので、BD-ISOの再生に関しても完璧でした。

OPPO BDP-93

このBDP-93のファームウェアリリースには以下のように、(ハリウッド)スタジオの要求でISO再生機能を削ったと明記されています。

Release Notes:

This version is designed for the OPPO BDP-93 and BDP-95 Blu-ray Disc players. Comparing to the previous Official release version BDP9x-61-1219, the major changes are:

1. Per request from the studios, the ISO file playback function has been removed in this firmware version. The previous firmware had the ability to play ISO files, but it was an undocumented function and was never officially announced or supported. Future firmware revisions will no longer support ISO playback.

ASUSのBDS-700/500も今は入手不可となってしまいました。

ASUS BDS-700

BD-ISOメニュー再生対応製品が非常に少ないのは、二つの理由があるようです。

一つは、BDメニューというのは、Javaを使ったソフトウェアソルーションなので、開発が大変だと言う点ではないでしょうか。Javaはプラットフォーム非依存ですが、その分、キビキビと動くソフトウェアを開発するにはかなりのノウハウが必要です。BDの映像再生は対応チップが簡単に入手できますが、メニュー動作は特定のプラットフォーム上でどこかのレファレンスソフトウェアをエミュレーションするわけですから、開発工数もかかります。Javaの権利を保有しているOracleへのライセンス料も発生します。

二つ目の理由は、ハリウッドがブルーレイソフトの違法なリッピングを減らすために、BD-ISOの実装をしないようにハードウェアメーカーに圧力をかけているためです。これはOPPOのサイトでも明確にハリウッドからの要望でISOサポートを止めたと書いてあるので間違いない事実だと思います。確かに映画のブルーレイソフトを違法にISOリッピングしてしまうのは問題だと思います。

BluRayタイトルのメニュー表示は、安価なBluRayプレーヤーやレコーダーでも当たり前のようにできることが、ISOファイルを再生するマルチメディアプレーヤーにおいてはほぼ全滅という状態なのです。

BD-ISOのメニュー再生ができるマルチメディアプレーヤーが実質的に存在しないため、Windowsパソコンで市販のBluRayプレーヤーソフトに頼るしか方法はなかったのです。

そこにKODIが登場したわけです。

4. KODIとは

前置きが長くなってしまいましたが、いよいよKODIの話です。KODIとは無料のサーバーソフトです。以前はXBMC(XBOX Media Center)と呼ばれていましたが、その後独立してオープンソースのメディアアプリケーションとして開発が進められています。

Windowsのみならず、Android, Linux, iOS, Raspberry Piなど幅広いプラットフォームで動作します。

幅広いプラットフォームをサポート

KODIについて詳しく調べてみると、なんとBD-ISOのメニューのサポートを堂々とうたっているではないですか!

市販のLinuxやAndroidベースのマルチメディアプレーヤーでBD-ISOメニュー再生ができる製品がないのであれば、KODIを利用してマルチメディアプレーヤーを試作してしまえばよいのです。

まずはWindows版を試してみます。

期待に胸を膨らませて、さっそく最新版のKODI 17.3(コードネームKrypton)を超小型リビングPCのNUCにインストールして試してみました。

NUCとはNetwork Unit Computingというインテルが提唱している超小型PCです(詳細はこちらです)。

NUC超小型PC

写真のNUC(Next Unit of Computing Bulk D33217GKE)は、CPUがIntelのCore i3-3217U (1.80GHz)、メモリが8GBで、SSDの40GBにWindows10 Pro 64bitを搭載しています。市販のケースは割高なのでケチってアクリル板で自作しました。

消費電力は通常のノートPCの1/10以下、CPUに極小のファンが付いていますがほぼ無音です。リビング向けPCとしておススメです。

こちらのサイトからプラットフォームに合ったファイルをダウンロードしてインストールします。

スタート画面(Krypton)

ライブラリ構築画面

はじめはライブラリを構築する画面が出てきます。BD-ISOファイルが保存されているフォルダを指定します。

フォルダを指定します

BD-ISOはビデオファイルとして認識されないようですが、気にせずフォルダ指定をしていったんホームメニューに戻ります。

ISOファイル一覧から選択します

フォルダを指定すれば、そのなかのISOファイルの一覧が表示されるので、再生したいISOファイルを選択します。

再生方法の選択

すると、再生方法を聞いてくるので、3番目のBlu-rayメニューの表示を選びます。

すると。。。ちゃんとBluRayのメニューが表示されました!。。。が。。。

コントロールがうまく効きません。。。

メニュー内のモーションサムネイルが動きません。。。

しかも。。。反応が異常に遅く、ハイライトしたキーの位置も大きくずれてしまっています。

このメニュー画面は、VideoStudioX8で作成したものですが、PowerDirector12で作成したメニュー画面も残念ながら似たような症状でした。

パソコンとの相性が原因ではないかと、いくつか違うパソコンでも試しましたが症状は同じでした。

うーーーーーーん残念。

実用に耐えるレベルではありませんでした。市販のソフトのメニューなら動くのかもしれませんが、肝心のホームビデオのメニューが動かないのは致命的です。


 いったんESCキーを押してホームに戻ります。


もう一度ESCを押すと、KODIを終了させるメニューになります。左上の電源ボタンを押すと、KODIを終了させるオプションが選べます。

KODIを終了

最新版のKODI 17.3(コードネームKrypton)はBD-ISOメニュー再生に関しては残念ながら使いものになりませんでした。

しかしまだまだ諦めません。。。

最新版がダメなら古いバージョンではどうかと、今度は一つ前の世代のKodi 16.1(コードネームJarvis)をダウンロードして試しました(古いビルドのダウンロードはこちらもしくはこちらです)。

スタート画面(Jarvis)

言語を日本語に変更

今度は言語を日本語にしてみます。言語を日本語に変更するのはすこしコツが必要です。まず初めに[System]-[Setting]からフォントを[Arial Basic]に変更します。そして[International]タブからJapaneseを選択すると日本語に変わります。

言語変更の詳細はこちらを参照ください。

ここで注意が必要なのは、日本語環境に変更するときは必ずネット接続が必要だということです。ネット接続環境には特定のプロキシも見ているようで、私が試したところあるネット接続環境ではいくらやっても選択肢にEnglishしか出てきませんでした。

日本語環境のインストール

一度日本語環境への切替に失敗すると、別のネット接続環境でもダメになってしまうようで、その場合はKODIの再インストールが必要となります。このあたりは注意が必要です。

スクロールバー

Jarvisは最新版のKryptonとはテイストの異なる画面が出てきました。ユーザーインタフェースもKryptonとはだいぶ違います。

そして、ビデオ再生でBD-ISOを指定してメニュー再生をしたところ。。。

今度はうまく表示されました!!


BD-ISOメニューが再生できました

マウスクリックなどの反応が遅いときがあるので完璧ではありませんが。。。

しかし、メニューのなかに動画サムネイルボタンがあると、選択や次のページに移動といったコマンドが5~8秒もかかったりします。動画サムネイルボタンはVideoStudioでメニュー編集したときにデフォルトでついてくる機能なので、あまり特殊なものではないと思うのですが。。。

古いバージョンのKODI 16.1(コードネームJarvis)はBD-ISOメニュー再生に関してなんとかギリギリ実用に耐えるレベルでした。

動画サムネイルボタン

この操作性の悪さは非常に残念です。今後の改善に期待しましょう。

細かい点では、シーンを選択して再生すると、最初の1秒くらいがグチャグチャした動画になってしまいます。

ブルーレイレコーダーなど民生のCE機器ではこういった不具合は品質管理上解決されていますが、やはり、オープンソースでPCで動かしている以上、止むを得ないのかもしれません。

メニューの挙動に関してはどうやら15.0から16.0へのバージョンアップでデグレ(改悪)されてしまったようですので、しばらくは安定度の高いver. 16.1(コードネームJarvis)を利用することをお勧めします。

ディスクの設定項目で、Blu-ray再生モードというのがあるので、こちらを[簡単なメニューを表示する](デフォルト)から[Blu-rayメニューを再生]に変更しておくと、BD-ISOを選択したときに、自動的にBlu-rayメニューを再生するようになります。


設定を[Blu-rayメニューを再生]に変更

毎回必ずメニュー再生から入りたい場合には、再生方法の選択をスキップでき便利です。

Videoの登録でサムネイル表示を使えるということで、こちらのサイトを参考にサムネイルを作成しました。作り方は簡単で、適当な画像ファイルを400pixくらいに圧縮し、拡張子を.tbnに変更、ファイル名はBD-ISOと同じファイル名にして同じフォルダに保存します。

BD-ISOのサムネイルを作成

BD-ISOのライブラリがNASに保存されている場合は、ローカルではなくネットワークの保存先を登録することができます。

設定方法は、ビデオファイルの選択のところで、Windowsネットワーク(SMB)を選択して、その下にあるworkgroupを選ぶと、家庭内LANに繋がっているサーバーを自動的に探してくれます(DLNA対応のNASであればUPnP Devicesを選択しても大丈夫です)。

ネットワークストリーム再生の設定

ネットワークストリーム再生時の品質ですが、ケーブルLAN接続であればH.264の1920x1080のBluRay動画は全く問題なくスムースに再生できました。

これらの設定を済ませたライブラリ画面は以下のようになり、BD-ISOコレクションを管理することができるようになりました!

KODIでBDコレクションを一括表示

これでBDメニューの動作が完璧だったらもう何も言うことはありません。もうBluRayディスクを入れ替えたりする手間とも無縁です。

さっそくNUCを液晶モニタからリビングの65インチ液晶TVに繋ぎ変えました。

リビングのTVと接続

写真の右下に映っているのがKODIをインストールした超小型NUC PCです。本当に小さいです。

NUC PCとMCEリモコン

リビングでKODIを操作するにはやはりリモコンが便利です。幸いなことにKODIは以前のWindows Media Center Edition(MCE)で使っていたリモコンがKODIと互換性があることがわかりました。元がXbox開発チームなので親和性が高いのではと想像します。

写真に写っているリモコン受光部は、エレコムのMedia Centerリモコン(RC-MV01)に付属していたものです。

エレコムのMedia Centerリモコン(RC-MV01)

RC-MV01はリモコンはボタンが小さく使い勝手は最悪でしたが、付属の受光器は非常にコンパクトで重宝していました。

Windows Media Center Editionはなくなってしまいましたが、Media Centerリモコンは今でもAmazonで購入できるようです。



Media Centerリモコンは学習リモコンなので、使っているTVに合わせて学習機能で設定します。設定の方法は、こちらのサイトを参考に、

1. [DVD メニュー]ボタンと[決定]ボタンを同時に2秒以上押す。バックライトが消える。
2. 設定させたいボタン(TV電源,音量+,音量-)のいずれかのボタンを押す。バックライトが1回点滅する。
3. 設定させたいリモコンのボタンを押して送信する。バックライトが2回点滅→成功、4回点滅→エラーとなる。

となります。音量のほうはコツがあって、設定させたいリモコンはなるべく短く押すと成功しました。

以下にKODIをリビングで楽しむために役立つポイントを3つほど紹介します。

ポイントその1:KODIのオーディオ出力の初期設定はdirect soundステレオ2チャンネルです。BD-ISOの音声がサラウンド(マルチチャンネル)の場合は、設定を変更する必要があります。

オーディオ出力の設定

[設定] - [システム]の高度な設定の画面で、オーディオ出力デバイスをWASAPIに変更すると、ネイティブのオーディオ信号がそのままパススルーで出力されるようになります。

ポイントその2:KODIの初期設定で「起動画面」を「ビデオ」に設定すれば、最初の立ち上がりですぐに「ビデオ」の画面が出てくるので便利です。

起動画面の設定

ポイントその3:KODIをWindowsのスタートアップメニューに追加すれば、PCを起動してから自動的にKODIが立ち上がるようにできます。スタートアップの格納フォルダは、

C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Roaming¥Microsoft¥Windows¥Start Menu¥Programs¥Startup

です。ここにKODIのショートカットを追加すればOKです。

最後にWindows10の細かい設定を調整します。リモコンの電源ボタン(スリープボタン)でちゃんとスリープして再ログインも省略できるように、「netplwiz」(または「control userpasswords2」)でログインとパスワードの入力を省略設定。

ただしWindows10 Anniversary Update適用後から、電源オプションで「スリープ解除時のパスワード保護」という項目がなくなっているなど、インタフェースが変更となっているので注意が必要です(詳細はこちらです)。

[設定] - [アカウント] - [サインインオプション] - [サインインを求める]を [表示しない]に変更して、無事にスリープ解除でサインインを非表示にすることができました。

これでBD-ISOメニュー操作も可能なリビングPCが出来上がりました!リモコン操作ができるので非常に便利です。

NASに保存しているBD-ISOであれば自由に切り替えができるので、いちいち椅子から立ち上がってディスク交換をする手間も省けて快適です。

(2017年7月18日追記)
KODIをWindows10タブレットに入れて試してみました(LenovoのMiix 2 8)。ワイヤレスでのBD-ISO再生は若干不安でしたが、スムースに動作しました。

Windowsタブレットでも快適動作

余談ですが、Miix 2 8はタッチパネルの感度に問題があり、よくトラブルになるのですが、殻割りをしてフレキシブルケーブルを差し込み直したところ、劇的に感度が良くなりました。

Miixを殻割り


次回はいよいよLinuxやAndroid版などWindows以外のプラットフォームを試してみたいと思います。

(おわり)

にほんブログ村 その他趣味ブログ ビデオ撮影・編集へ
にほんブログ村